くまのなる在宅診療所
こんにちは。月曜ブログの窪田です。
11月もあっという間に23日になってしまいました。
だんだん寒くなるかと思いきや、ここ最近暑いくらいで
なんだか変な感じです(◎_◎;)
私は毎年大体この時期に体調を崩してしまうのですが
今年こそは元気に師走を乗り越えたいです。頑張ります。
皆様もご自愛ください!
くまのなる在宅診療所
からっと倶楽部に毎月掲載中の「la plage -あすかだより-」の取材で
「くまのなる在宅診療所」様へ先日取材に行ってきました。
東紀州エリア(三重県)の皆様のお手元に届くのは11月末日なので
本編は届くまでのお楽しみでお願いします!
今日のブログは文字数制限で紙面には
載せられなかったお話を紹介します。
くまのなる在宅診療所は、三重県紀宝町にある
お看取りをメインとした診療所で、
院長の濱口政也先生にお話を伺いました。
濱口先生は、高知大学を卒業後、大阪府で初期研修医として
経験を積み、地元に戻ってきてからは御浜町の紀南病院で
約4年間勤務。その後「くまのなる在宅診療所」を開業されました。
地域医療というよりも“医療で”地域に貢献したいという気持ちで
地元に戻ってきたそうです。
「田舎は都会ほどスペシャルな医療は受けられないけれど、
最期過ごす場所くらいは選べたっていいじゃないか」
とおっしゃっていました。
超高齢化社会と言われる現代なのにもかかわらず
お看取りを専門としたクリニックがない紀南地方。
じゃあ自分がやろう!と立ち上がった濱口先生。
そして、新しいすごい治療をします!ということではなく、
今ある資源を活用してできることを取り組んでいく姿勢に
とても感銘を受けました。
地元大好きな私としては、こんな素晴らしい方が
地元にいるなんて素晴らしいし誇らしいと思いました。
それと同時に
家でお看取りをすることが想像以上に
難しい時代なんだと気付きました。
お仕事をさせていただく中で、ご遺族の方が
「家に帰りたいと言っていたのに帰してあげられなかった」
とおっしゃっているのを聞いたことがあるので、
在宅診療所の存在を知っていたら帰ることができたのかな・・・
とも思いました。
今は新型コロナウイルスの影響で病院などでの面会が難しいこともあり
今後さらに在宅医療の需要が高まるのではないかと思います。
しかし、くまのなる在宅診療所以外に
在宅を専門とするクリニックがないという
大きな問題が熊野地方にはあるようです。
需要があるのに受け皿がないのは、
在宅診療所は365日24時間対応可能
という条件がネックになっているそうです。
くまのなる在宅診療所は、現在
・医師2名(濱口先生、並河先生)
・看護師3名
・事務2名
の7人態勢で運営しているのですが、
濱口先生は並河先生に協力してもらえなければ
始められなかったと話してくれました。
例えば、ご夫婦で医師をされている方は多いですが、
365日24時間対応しようとなると
赤の他人同士で協力できないと難しいのかもしれません。
このような事情もあり医師の確保が困難で
普及がなかなか進まない理由のひとつになっているそうです。
ちなみに濱口先生と並河先生は、
高知大学時代からの仲だそうです。
長年の信頼関係が築けている二人だからこそ
実現できたことですよね。
最後に、、
くまのなる在宅診療所のお名前の由来を聞いてみました。
二つ由来があるそうで、
一つ目は
くまのなるの“なる”には古語で「変えていく」という
意味があるので、くまのを変えていく診療所になるように
二つ目は
くまのなるの“く”が切っ先と考えると太刀に見えることから
自分が作った診療所そのものがこの熊野を守っていく何かになれば
という意味合いだそうです。素敵です。
「『くまのなる』って名前はすごく言いにくいんだけどね
濱口クリニックとかありそうな名前じゃなくて
面白くしたかったんだ」と笑顔で話してくれました。
濱口先生、取材にご協力いただき本当にありがとうございました!!
11月末日発刊予定からっと倶楽部掲載の本編もぜひご覧ください(*^^*)
*追記 発行されました⇩
今日も読んでいただきありがとうございました。
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