運がいいとか悪いとか・・
事務パートタイマーの玉置です。
昔、息子に「お母さんって運がいいと思わない?」と聞くと
「運がいいとは思わないけど、運が強いとは思う」と言われたことがあります。
子ども以上に何にでも興味を持ち、危ない橋を何度も渡り、
確かに、絶体絶命をよっしゃー!と乗り越えてきた人生であったようにも感じます。
40歳まで学習塾を経営していて、
40歳を過ぎて、東京への転居を機に、世間を学ぼうと勤めに出ました。
色々な職種を経験したいという思いもありました。
その中で派遣社員が流行っていた頃、
ホームセンターの受付という募集を見て応募したことがあります。
サービスカウンターでもなく受付ってどんなことをするのだろう?
雇い主は住宅外構の施工会社。
出向しているホームセンターで外構を受注する仕事でした。
エクステリア(外構)
何もわからいないけど、採用になったのでやってみることにしました。
初日は、元請けの社員さんがついてくれ、
とりあえず、物置の販売をするようにと、物置のノウハウを教わりました。
午後から一人でやるように言われ、
立ち寄ってくれたお客様に物置の説明をしました。
妙に納得してくださり、1台売れました。
翌日は、2台売れました。
売れない日は、エクステリア(外構、ブロックの積み方とか駐車場の施工方法など)
の勉強をして、
1カ月で物置を20台以上販売しました。
東京でも郊外のホームセンターだったので持ち家が多いとはいえ、
異例の売り上げだったようです。
俗に言う、物置の神様が下りてきてくれたのでしょうね。
ホームセンターの店長や責任者もエクステリアコーナーを見に来られ
やがて、ホームセンターへ移籍することになりました。
移籍して担当はリフォームとエクステリアになりました。
またリフォーム(内装)を覚えなくてはいけません。
ホームセンターへの施工依頼は、
水回りの工事とかの単発で費用もあまりかからないものが多く、
大掛かりなリフォームは月に1件2件あるかないかくらいです。
このホームセンターの毎月の予算達成は
リフォームの売り上げが鍵を握ると言われていて、
リフォーム3000万、エクステリア700万が毎月の目標でした。
半径500m圏内に競合がひしめく土地柄で予算達成のために胃の痛い毎日でした。
それでも、買っていただいたお客様への感謝の気持ち
施工してくれる職人さんへの感謝の気持ちで頑張ったように思います。
私ができる感謝は、朝6時には出勤して、
バックヤードでその日施工予定の洗面台を台車に積み、キッチンを積み、
職人さんが取りに来られた時すぐに持ち出せるように準備することでした。
お客様が喜んでくださるのは、受付の対応もあるでしょうが、
現場で頑張ってくださる職人さんがいてこそのこと。
その後、熊野へ転居を決めた勤務最終日。
朝から、リフォームは閑古鳥でした。
売上0かぁ。
この日の勤務は午後5時まで。時刻は4時45分。5時まであと15分。
そのとき、一組のご夫婦が温水洗浄便座の前に立ちました。
すかさず、そばに立ち、尋ねられるままに便座の説明を。
よっしゃー!売れました。
この時、便座の神様が下りてきてくれたのです。
手続きを遅番の人にお願いして、ホームセンターを後にしました。
諦めない!!
やっぱり運がいいではなく、強い人生なのかもしれません。