お盆
アスカの田中です。初盆飾りのご依頼を沢山頂き、チームアスカ、走り回っております。
お盆飾りとは、先祖様の霊が迷いなく帰ってこられるように目印をつくり、灯をともしてお迎えをします。
お迎えの準備は地域によって様々ですが、その意味合いは同じです。
紀南地方の地域では玄関に白提灯をつけます。そのそばで、迎え火として、松に火をつけ煙をあげます。これも先祖様への目印です。
油のある松は火がつきやすく、迎え火をするのによく使われます。
ナスとキュウリ。
これは精霊馬、精霊牛と呼ばれています。きゅうりとなすに割り箸や爪楊枝で足を付けて作ります。ご先祖様の霊が、移動するために乗る、牛と馬に見立てたお供えものです。この世に帰って来るときは、足の速い馬に乗って、早くあの世から帰ってこられるように。あの世に帰るときは、足の遅い牛にのってゆっくり、供物を沢山積んで帰れるようにという意味が込められています。これは、全国的にあり、有名なお盆飾りかと思うのですが、紀南地方では、あまり見ません。
この地域ならではの飾り方が、このお墓のような形のものです。石碑灯籠といいます。15日に、川や海に、石碑灯籠をもって先祖様を送りにいくのが、地域の風習となっています。
お盆は先祖様が必ず帰ってきてくれます。
お墓詣りも忘れずに。
■和歌山県新宮市のお盆・初盆については、こちらの記事でご紹介しています。
⇒新宮市(和歌山県)のお盆・初盆の準備と迎え方送り方
■和歌山県東牟婁郡那智勝浦町のお盆・初盆については、こちらの記事でご紹介しています。
⇒那智勝浦町(和歌山県)のお盆・初盆の準備と迎え方送り方
■三重県紀宝町、御浜町、熊野市のお盆・初盆については、こちらの記事でご紹介しています。
⇒紀宝町・御浜町・熊野市(三重県)のお盆・初盆の準備と迎え方送り方