夢のホットケーキ
事務パートタイマーの玉置です。
梅雨が明けてからは連日猛暑続き。体力を消耗しますね。
外出されることの多いスタッフさんは、
室内と屋外の温度差だけでも大変だと思います。
私の勤務日の仕事の一つにスタッフさんのお弁当の手配があります。
10:00くらいまでに個別に御用聞きをするのですが、
お弁当提携先のは気乗りしないときもあるらしく、
「買います」というお返事をいただく時もあります。
先日も「買います」の後、
お昼を過ぎても事務所で何人か作業をしていました。
暑さでだんだん外へ買い出しに行く気力が失せてきているようです。
結局、出前ということに落ち着いたのですが。
あるスタッフさんが「私、ウーバーイーツ始めようかな?」と。
都会とは異なり、このように地方都市にはないものがたくさんあります。
昭和39年のこと。
第一回目の東京オリンピックが開催されました。
世紀の祭典のオリンピックを観るために、奥熊野の集落でも
各家庭にテレビが導入されました。(もちろん白黒です。)
それまでにもちょっとした情報は少女漫画などから得ていたものの
連日、テレビから流れてくる情報(CM)には憧れたものです。
ホットケーキ♬~♪
当時でもホットケーキミックスは新宮市内ならすぐに手に入ったのだと思いますが、
奥熊野の行商が週に2度ほどきてくれる地域では、
行商のおじさんが持っているはずもなく。
でも、日に日に夢は広がり食べたくなるのです。
粉を使って作ることは想像できましたが、
今のようにクック〇ットで調べることができるわけでもなく、
パンっぽいので小麦粉を使うかな?ということくらい。
小麦粉に砂糖を入れて焼いてみたら、なんとも、う~んな味。
だんだん工夫をして、卵を入れ、ベーキングパウダーを入れて
テレビで観たのと同じような物が出来上がりました。
友達に食べてもらったら、「美味しいで。(ホットケーキは)これなんちがうん?」と。
友達もまだ本物を知らないのです。
やがて中学生になり、友達同士でバスに乗って新宮市へ行くようになり、
仲之町にある主婦の店(オークワ)の最上階近くのレストランで
やっと友達とホットケーキを食べることができました。
「アレで正解やったね。」と納得。
どんな田舎であっても工夫をすれば手に入れることができる。
逆に材料がすぐ手に入る都会の人たちはあまり工夫をしないのではないだろうか。
おかげ様でというか、東京で暮らした日々は
様々な場面でリーダーシップをとらせていただいたような気がします。
以前書いた「田舎のねずみと町のねずみ」のようで
だからと言って、どちらが正解ということでもありませんが、
今も気づきと工夫は大事だと思っています。