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世界遺産 高野山の信仰を探る

Publish :
2023.11.14
Category :
アスカだよりスタッフブログ

事務パートタイマーの玉置です。

 

11月7日、8日の二日間

熊野歴史研究会の『世界遺産 高野山信仰の世界を探る』

に参加してきました。

 

私は熊野歴史研究会のメンバーではないのですが、

毎年、参加者が高齢ということもあり、添乗員の役割で誘っていただいています。

が、今年は観光ガイドさんの参加も多かったので、

いつもよりは旅を楽しませていただきました。

今年の魅力は、宿坊に宿泊して精進料理を食べ、

朝勤行に参加できることでした。

 

世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』は、吉野、高野から熊野へ。

三大聖地があり、それぞれを繋ぐ5つの道(熊野古道)。

吉野、高野の女人禁制に対して、熊野は老若男女貴賤を問わず。

人々は苦難の末に、熊野で希望の光をみてきました。

さて、さて、高野山、中の橋駐車場に到着したのが、ちょうど12時。

観光バスや観光客でごった返していました。

各自で自由昼食。

ツアーの皆さんの向かう先とは反対の方向へ歩く私。

振り向くと観光ガイドさん2人が付いてきていました。

 

喫茶店でカレーを食べながらマスターに現在の高野山の状況のお話を伺いました。

食事処が少ないという我々に対して、12月~3月まではほぼ休業状態なので

店舗の運営が厳しく、加えて高齢化でどんどん店が閉まっていっている。

また、高野山の土地はほとんどが金剛峯寺の持ち物なので、借地代が必要になる。

冬場は、子どもたちも学校へ通うのが困難で、若い人たちはどんどん山を下り、

橋本市や九度山町へ移住してしまい、若い世代の定住が難しいと。

マスターご家族も冬場は山を下り、橋本市へ帰られるとのことでした。

 

こういったガイドブックに書いていないことを知れるのは地元の人との会話から。

ガイドさんたちは大いに役にたったと喜んでしました。

午後から奥の院、金剛峯寺、壇上伽藍、根本大塔など散策。

ここでも、少し別行動。三鈷の松(弘法大師が中国から伽藍建立の地を占って

三鈷を投げたら、この松に掛かったと伝えられる松)へ。

そして、六角経蔵(取手を押して一周することで手軽に読経の功徳を得る)

へとガイドさんを案内。ここでの収穫も喜んでいらっしゃいました。

 

さて、いよいよ宿坊へ。

これは初めての体験です。

やっぱり旅館ではなく、お寺なのですね。

・エアコンがない。(石油ファンヒーターはあった)

・水道に湯栓がない。

・お風呂の時間が決められている。(女性1時間、男性2時間の交代制)

・ドライヤーがない。

・部屋の照明に豆球がなく消すと真っ暗。点けるか消すかの二択。

・精進料理は当たり前だが、動物性の物はない。胃に優しかった。

翌朝の朝勤行と合わせて、心洗われる豊かな体験でした。

二日目は、丹生都比売神社、

弘法大師がご母堂様のために建立したという慈尊院。

丹生官省符神社(高野山町石道への入口)

真田ミュージアムとこの日も盛りだくさんでした。

真田ミュージアムでは、熊野歴史研究会のために館長さんがご説明くださり、

真田家のことについては全く知りませんでしたが、

かみ砕いての解説はとても勉強になりました。

中でも私が興味を持ったのは

徳川家から真田家へ送られた御朱印状。

日本の伝統『折形』をたしなんでいる関係で、

将軍家だけが使用できる紙の大きさ。(権力を示していたそうです)

和紙の中でも一番大きいサイズであることは知っていたのですが、

実際に見たことはなく、

 

この旅で私には一番の収穫でした。

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