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熊野速玉大社例大祭

Publish :
2023.10.24
Category :
アスカだよりスタッフブログ

事務パートタイマーの玉置です。

 

10月15日,16日に熊野速玉大社例大祭が執り行われました。

 

初日には神馬渡御式が行われ、2日目の御船祭は、

神霊が御輿・神幸船で御旅所へ渡御する古儀の祭礼です。

※2009年の御船まつり この時は神幸船をウォータージェット船が先導していました。

 

国の重要無形民俗文化財に指定されていて、

祭りを締めくくる神事・御船祭では、

熊野速玉大社近くの熊野川で、

9隻の早船が約1.6km上流にある御船島を3周する

早船競漕(きょうそう)があります。

御船まつりというと『早船競漕』が

クローズアップされがちですが、

※2009年 早船競漕を追いかける熊野川川舟くだりの舟上から撮影

早船が出発してから追いかけるようにいわれていたので、最後の一艇しか撮影できませんでした。

 

熊野人なら『熊野権現御垂迹縁起』を

再現した祭りであることを知っておきたい。

 

中国から九州彦山、四国の石鎚山、淡路島の遊鶴羽山、

紀伊の国の切部山に飛んできた神様はついに熊野の神倉山に下り、

次に阿須賀神社北側にある石淵(いわぶち)谷

(現在は紀宝町鵜殿、貴祢谷社)に勧請されて、

その時に初めて結早玉・家津美御子と称し‚

神様は姿を現わしたと言われています。

 

結早玉・家津美御子

(速玉大神=イザナギノミコト、夫須美大神=イザナミノミコト、

家津美大神=スサノオノミコト 熊野三大社の主祭神)

その後、石淵谷から新宮に遷座されたという神話を表しているそうです。

 

御船祭は、速玉大神の奥様の夫須美大神がご実家?

とされる御船島へ渡られる祭りで、

夫須美大神を乗せた御輿・神幸船を先導する形で、

9隻の船が競漕するのだそうです。

※2009年 御船島から熊野川河原にもどってきたお稚児さん。すごいオーブです。神様が喜んでいらっしゃる?

 

この神話の伝承に納得するのが、

阿須賀神社の北の岩淵が発端ですので、

神幸船に乗れるのは鵜殿の住民であること。

さらに、御船島でお稚児さんが夫須美大神を迎えるのですが、

こちらも鵜殿の小学生女児しか担えないそうです。

 

太古の昔から育(はぐく)まれた熊野の歴史。

 

日本の歴史は熊野から始まったというのも

私たちの誇りにしたいところですね。

 

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