江戸時代の教養本「女重宝記」から
事務パートタイマーの玉置です。
9月になると日中は暑くても朝夕涼しくなり、
8/31には「スーパームーン」も見られ
ブルーに輝く月は一層、秋の気配を感じさせてくれました。
食欲の秋
スポーツの秋
読書の秋
と、涼しくなってくると体も頭も動きやすくなってきますね。
本棚を整理していて、江戸時代の女性の教養本「女重宝記」を見つけ
読みふけってしまいました。(やや現代版に要約されたもの)
「女重宝記」これは、日常生活に必要な諸知識を種類・項目別に集めて、
百科事典式に解説した一種の生活便利事典で、
子女の成長や生活に必要な読みやすいマニュアル本です。
今で言うと『家庭画報』や『オレンジページ』のような。
江戸時代を通じて種々刊行され、流行の書となったそうです。
それまでは武家の子女、それも中流以上でしか学べなかったことが、
江戸時代末にはだんだん庶民でも学べるようになり、
家庭では教えられないようなことや、
教養が身につき、上流のしきたりが学べたので人気になったようです。
女性のたしなみとして各項目に分かれていて、
一例をあげると、
女けしやうの巻き(化粧)では、
髪は女の命だということが書かれていて、
①髪の油はくるみの油を御つけ候(そうろう)べし。色黒く品よくにほひ(匂い)高からずしてよし。
そのほかの油しなしなあれども、いづれもよろしからず。
匂いあしき油を付けたる女は心劣りせらるるもの也。(スゴイ!心根までダメ出し)
②髪のあかきをなをす薬は、桐の木をせんじ(煎じ)あらいてよし。
③髪もさいさいあらへば品あしくなるなり。あらはずして垢おとしやう薬、
こうほん、びやくし此二味を等分にして粉にし、髪にふりかけしばらくしてすけば、
垢落ちて品よくなるなり。
美を追求する気持ちは昔も今も変わらないのですね。
と、まぁこのようなことなのですが、読み進めていくうちに、
実験してみたい気持ちにもなりました。
髪、
髪、
先日、ふと若いスタッフさんの髪に目が留まり、
キラキラ輝いていることに
改めてフレッシュ、エネルギッシュとはこのことかと感じた次第です。
何十年か先には嫌でも染めないといけない時がきます。
どうぞそれまで大切にしてほしいと心の中で願いました。
※江戸時代には「男重宝記」もあり、男子たるもの云々・・・と。
今で言うと『メンズノンノ』ですかね?