田舎のネズミと町のネズミ
事務パートタイマーの玉置です。
唐突に<(_ _)>
イソップ寓話は、こども向け童話の代名詞ともいえますが、
もともとは奴隷のアイソーポスが生きるための知恵や
権力者を戒めるためにつくったものなのだそうですね。
子どもの頃はよい子になるために、よく読み聞かされたものです。
さて、自身の経験から
イソップ寓話の中の『田舎のネズミと町のネズミ』
物語は少々変わり、
田舎のネズミは、ある時、町というものを見てみたくなりました。
そして、ひとりで暮らそうと夜行列車に乗って町へ出かけました。
高いビル、目まぐるしく行きかう車、網の目のように走る電車網、
きらびやかなお店。夜のネオン街。
見るもの全てがキラキラと輝いていて、
希望に満ちあふれているように感じ、
すんなりと町での生活に溶け込むことができました。
34年の歳月を楽しく暮らして、
すっかり町のネズミになりました。
ある時、夜空を見上げたらまん丸のお月様が煌々と輝いていました。
「この月、田舎を出るときに見た月と同じだ」
もう十分、町で暮らした。
なんの不自由も不満も感じないけど、
そろそろ生まれた田舎へ帰ってみるのもいいかなと思いました。
田舎へ戻って、
故郷の自然は変わらず大らかで
優しく包み込んでくれるけど、
子どもの頃の友達とは話が嚙み合わない。
もう田舎のネズミでもなく町のネズミでもない。
もはや田舎のネズミにもなれず、
町のネズミにもなれないことに気がつくのです。
ひとりぼっち?
いいえ。
元田舎のネズミは、町で暮らしていたときと同じで、
今与えられている環境を楽しむことは好きなのです。
今日も自然の中で遊びを見つけて楽しむんだとさ。
※先日若いスタッフさんが都会への憧れを話していたのを
耳にして自身にもそういう時代があったことを思い出しました。