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映画 ひげの校長

Publish :
2024.02.27
Category :
アスカだよりスタッフブログ

事務パートタイマーの玉置です。

 

2025年に日本でデフリンピックが開催されます。

デフリンピックとは耳の聞こえないアスリートのためのオリンピックです。

パラリンピックとは何が違うのか?と疑問に思われる方もいると思いますが、

聴覚に障害を持っているだけで身体的には特に問題がないからです。

聴覚に障害を持たれた方とのコミュニケーションには『手話』があります。

以前にも書きましたが、手話は英語、フランス語、中国語と同じ言語です。

 

日本でも、もちろんここ新宮市でも

誰もが聴覚障害者と挨拶や簡単な日常会話が

できる社会を目指しています。

 

しかし、まだまだ偏見があることは確かです。

2月23日、那智勝浦町体育文化会館で、

『ひげの校長』という映画が上映されました。

大正時代から昭和にかけて

聴覚障害者の教育が口元を読み取り、

発音させる口話法がスタンダードになっていく中で、

大阪聾唖学校の校長先生高橋潔(ヒゲの校長)とその聾学校の先生たちが

手話こそろう者には不可欠な言葉であり、手話を排斥する口話教育には

同意できないという姿勢を貫いき、ろう者の言語の手話を守った真実の話です。

 

健聴者は目で見て物の名前を覚えその意味を理解できますが、

聴覚障害者には口話だけでは、発音を覚えるだけで、

意味を理解するには膨大な時間がかかります。

また、まったく意味を理解できない子も出てきます。

きちんと自身の意思を伝えることができないことも出てきます。

なにより無理に口元を読ませ、発音させることにより、

のびやかな心の成長に影をおとすのではないか?と提唱して、

国と国の方針に賛成した全国聾唖学校と闘い、手話の必要性を説いていくのです。

 

『手探りで見つけた、気持ちを描くコトバ。ろう者の言語を守った真実の話。

今から100年前にろう者を守るために奔走した教師たちの物語。」

受付で購入したパンフレットに添えられていたキャプションを読んで

現代のように多様性の考え方がない画一的な社会の中で闘うのは

容易なことではなかったであろうことが想像できます。

 

いやいやいや

映画の説明が長くなってしまいました。

久々に感動した物語だったもので。

 

過日、NHKで放映されていた『デフヴォイス』も

ろう者の家族とコーダ(その家族の中での健聴者)の物語でした。

 

最近,手話が日常的に取り上げられていることに

これからますます世の中は

バリアフリーになっていくのでしょうね。

 

昨年5月から習い始めた手話もこの木曜日で終了式を迎えます。

休まず通えただけで、まったくというほど身にはついていません。

 

でも3月からは新宮市の手話サークルに加入して

手話を続けていきたいと考えています。

 

『ろう者と友達になりたい。』は

一歩、目標に近づきました。

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