「熊野」とは隈にてコモル
事務パートタイマーの玉置です。
「熊野」とは「隈にてコモル義にして山川幽深(さんせんゆうしん)樹木蓊鬱なるを以て名づく」、
鬱蒼たる森林に覆い隠されているところ。
古くから神の国といわれています。
自然崇拝の神道はやがて修験者によって、仏教の伝来と結ばれ、
神仏習合という独自の熊野権現信仰が生まれ
熊野三山(熊野速玉大社、熊野那智大社、熊野本宮大社)に参詣すれば、
過去の罪悪は解消され、現世のご利益も来世の極楽往生も
すべて約束されるといわれています。
いやいや
今日はそんな小難しいことを書こうと思ったのではないのです。
隈にてコモル。都からも遠く。
自然がいっぱい。
ま、まっ!これはこれで十分すぎる環境なのですが、
なんといっても芸術に触れる機会が少ない。
音楽、展覧会、ミュージカル、歌舞伎などの伝統芸能・・・
言い始めたらキリがありません。
上野へ行って絵画に触れ、
サントリーホールへ行ってオーケストラの演奏を聴いていた者には
秋でもないのに寂しくなるときがあるのです。
でも、そんな新宮市で歴史ある展覧会が
5月19日~21日まで、
第75回 『熊野美術協会展』が丹鶴体育館で開催されました。
(熊野美術協会は昭和8年に設立されたそうです。)
都会の風を感じつつ熊野の風に変化させた作風の協会員や
一般の皆様の作品を鑑賞し、存分に楽しんできました。
奇をてらう作品より、素直に表現された作品の方が
すうーっと心に入り、作品のコンセプトが感じられる気がしました。
だってここは熊野ですものね。
やっぱり自然のままがいいのかも?